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After Effects 使用環境

快適モバイルAE環境を求めて…1(外部ディスプレイ編)

唐突に始まりましたQE+Blogですが、まずはAfter Effects(以下AE)を中心に据えて、またその枠に留まらない関連ツールや使用環境、プロフェッショナルでアブストラクトな、繊細かつ大胆な、くだらなくも果敢ないディテール表現にこだわった話題をお送りする予定でいますので、どうぞよろしくお願いします。

のっけは、ノートPCで快適なAE環境を実現したい自身のモバイル環境について探求したい。仕事ではたまに編集室で持ち込み作業することもあってか、移動先で不自由に感じたAE環境を克服したいという至ってシンプルな理由がひとつ。
また、キャプチャカードやディスク周りを拡張することの多いビデオのディスクトップマシンにくらべてノートPCはハードウェアに捕われず最新ツールをトライアルできる点や比較的早いスパンで買い替えてしまう個人的な傾向もあり、いつもノートの方が最新CPU+最新ツールで先行することがしばしば、という全く持って私的な訳もあったりする。

今時のCPUならノートPCであってもAEはサクサク動くが、ノートのシングルモニタだけではバージョン7から採用されたドッキングパネル形式のワークスペースでは狭い上、起動後のデフォルトレイアウトは個人的に使いやすいとは言いがたい。そこで、いわずもがな外部ディスプレイをプラスしたデュアルモニタ環境でこれらの問題を解消します。外部ディスプレイは大きい程良いでしょうが、小さくてもパネルレイアウトを工夫すれば使い勝手は劇的に向上します。
実際うちの場合は、かなり昔に買ったソニーの15インチ(4:3/1024×768表示)の小さな液晶モニタとMacBook Pro15インチ(16:9/1440×900表示)の組み合わせで使用してます。

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基本的にスクリーンサイズの小さい方はコンポジションパネルのモニタリングに、大きい方はタイムラインパネルを中心とした操作画面用に使用するといいのではと考えます。そこで自身が最も使用する以下CS3のワークスペースを押し売りしますが、如何でしょうか。

●レイアウト案1

LAYOUT SAMPLE01
・コンポジションパネルをフローティング化して小モニタに移動 ・タイムラインパネルは横より縦のスペース重視 ・エフェクト制御パネルはプロジェクトパネルとスペース共有して縦長にスペース確保

●レイアウト案2

LAYOUT SAMPLE02
・2ndモニタにはあまりマウスを移動しないよう集中型のパネル群 ・タイムラインパネルは境界を上下動させて縦のスペースを柔軟に確保

●レイアウト案3

LAYOUT SAMPLE03
・2ndモニタは3Dワークをメインとした4面マルチ。以外はレイアウト案2を踏襲

どれも個人的な好みとして[環境設定]→[ユーザインタフェイスカラー]でユーザインタフェイスの明度をフルに下げてます。
話ついでに簡単に触れると、ここまでAEの操作感にこだわってみたものの、ひとつだけクリアしておきたい事があります。実際にノートでAE作業すると気づくと思いますが、テンキーが存在しないのでテンキー関連のショートカットが使用できないというデメリットに遭遇します。特に頻繁に使用するRAMプレビューのショートカット【0】キーを叩けないのは痛い。と、デフォルトのままでは嘆いてしまうところだが、AEはショートカットキーを変更してより使いやすい環境にカスタマイズできるので、ご安心を。その方法はこちらで取り上げています。

さて、外部ディスプレイと工夫したレイアウトで快適な作業環境になることはAEユーザーならご存知でしょう。ただし、これは常設の環境であってモバイル環境では実現できません。そうです。ここからが本題です。。。
かくして私の快適モバイルAE環境探求の旅は始まった。

次回につづく

日時: 2008年09月05日 14:05 | パーマリンク


快適モバイルAE環境を求めて…2(NTSCモニタ編)

この探求は3部作で現在に至るので、本日(その2)も同じ流れでしばしお付き合い願いたい。

先日、押し売りしたワークスペースのレイアウトはノートと外部ディスプレの組み合わせを考慮したものだったが、モバイルできない外部ディスプレイに変わってNTSCモニタで快適なAE環境がつくれないものかと思いたった。
外部ディスプレイ上に配置していたコンポジション画面をNTSC出力で代用できないものかという乱暴な思いつきです。そもそも移動先が編集室の場合、以外と必要以上のNTSCモニタがあったりして、それが元々の発想の根源だったりする。また、AEは[環境設定]→[ビデオプレビュー]でRAMプレビューをFirewire(IEEE1394)経由でNTSC出力ができるのでこれを使わない手はない。本来はビデオワークのチェック用として使用するものだが、このNTSC出力結果をメインで確認しながら快適に作業できるのか実験です。

出力はコンポジションの編集を随時更新して表示するよう[ビデオプレビュー]を以下のように設定しておく。ちなみに同ダイアログ内[出力品質:精度を優先]に設定しておくと720x480以外のコンポジションサイズで作成している場合でも[出力品質:速度を優先]よりきれいなリサイズ表示になってベター。

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うちのソニー15インチの外部ディスプレイ:SDM-N50TVは、VGA接続以外にNTSCの入力とTVチューナー(アナログ)も備えていているのでテレビを見ながらの脇見操作だけでなく、RAMプレビュー時のNTSCチェックをDVデッキ経由で切り替えて確認できるようになっている。

そこで、前回のレイアウト案2からコンポ画面を一切外したレイアウトでNTSC出力を横目にしながらアートワークを試みた。が、これはまったくのNG。
冷静に考えてもみれば、コンポジション画面がないと選択レイヤーが視覚的に確認できないことから始まり、テキストレイヤーの配置、マスク処理、モーションパスの編集、などの作業すべてが不可能なことに恥ずかしながら改めて気づく。
ただしコンポジション画面を100%の表示でノートディスプレイにドッキングするとデフォルトレイアウトと変わらない操作感になってしまう。このことを踏まえて改良したのが以下のレイアウト案です。

●レイアウト案4

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・コンポジションパネルを文字パネル程度のコンパクトサイズで配置

マスク処理やモーションパスなどコンポジション画面を大きく使用したい編集のみポインタをコンポジションパネル上に置き【@】キーを押しコンポジションパネルをディスプレイ一杯に拡げて作業し、再び【@】キーで元に戻す。
この切り替え作業に馴れればNTSC出力を確認しながら案外悪くない感触で作業できた。個人的な見解では、NTSC出力で100%、フル画質の確認ができれば、コンポジションパネルでワークスペースを占有するよりもタイムラインパネルの縦スペースにゆとりのある方が使い勝手はよいと感じている。

さて、ここまでは前向きに「NTSCモニタで快適モバイルAE環境」と意気込んでいたが、同じ環境をモバイルで再現する場合に今ひとつフィット感に欠けるハードウェアの状況に直面することとなる。その問題は次回にぶつけたい

次回につづく

日時: 2008年09月07日 01:59 | パーマリンク


快適モバイルAE環境を求めて…3(ハードウェア編)

前回までは「NTSCモニタで快適モバイルAE環境」と意気込んだが、用意すべきハードウェアの壁に行き着く。ここでの目的はNTSCモニタリングするための実用的な出費しか考えにないことを割り切っておく。

まずはNTSC出力の際にFirewire(IEEE1394)を使用しているが、実はこいつが以外にもくせ者となる。ノートからFirewire経由で直接NTSCモニタに繋がると簡単なのだが、一般的にはiLink(DV端子)搭載のデッキやビデオカメラ、メディアコンバータ(IEEE1394←→アナログ変換)なる機器を間にかましてNTSC出力することになる。ここで持ち運びが可能な選択肢は、ビデオカメラかメディアコンバータ。

ビデオカメラの場合は、電源をバッテリーから供給できて直接モニタできる液晶画面を備えているので形態としては一石二鳥だが、ディテールを確認できるほど液晶の画面は大きくはないのでさらに外部接続をするモニタが必要になる。ましてや撮影する用途ではなくスルーのためにビデオカメラを持ち運ぶのはどう考えてもスマートとは言えない。そして次にメディアコンバータだが、本来移動目的で使用するものではないがSONYのメディアコンバータ「DVMC-XXX」シリーズ(生産終了)は持ち運びできなくもないサイズ。ただアダプターから電源供給できる環境しか使用できず、本製品に加えて更なるアダプターのかさばり具合がSONY製品にいえる唯一不満な点だ。

既にこの時点で挫折しそうな雰囲気だが、ついでなので移動可能なNTSCモニタの選択肢も探ってみた。もちろん業務用などを含めると、とりとめのない話になってしまうのでここは民生機で現実的な価格帯に絞って検討してみた。移動モニタとして一番有効に思えたのは、入力端子を備えたポータブルDVDプレーヤーなどはどうだろうか。SONY製「DVP-FX850」は8インチの液晶モニタを備えていて、そのスペックを持ち合わせている。ただブルーレイ全盛期にあって今からDVDはちょっと考えものだが。。。
仮にこれらの機器をシミュレートすると以下のような構図となる。

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快適に作業したいとはいえ、んー。どうかなぁ?という感じ。ノートPCからFirewireでダイレクトに繋がり液晶モニタで確認できるのは、現状ではビデオウォークマン「GV-HD700」などの高価なシリーズしかなさそうです。

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こちらはいい感じです。それでも液晶モニタは7インチ。HDVのレコーダー機能を搭載しているため高くつきます。このFirewire経由の路線は一旦保留としよう。さらなるアイテムが登場すれば、改めて検討したい。

別アングルからも探ってみる。MacBook Proが備えているExpressCardのカードスロットを使ってNTSC出力できるカードがないか調べたところ「matrox MXO2」というカードを含めたSD/HDの入出力を可能にする業務用のモバイルI/Oデバイスなるものがあった。

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業務用だけあってスペックをみても十分な内容だが、ノートPCサイズほどの本格的なジャンクションBOXはモニタリング以上の豊富な機能が揃っており、目的の用途で使用するにはオーバースペックとしか言いようがない。
こちらも適役とは言えず、断念。以外とないものです。

これといって決め手のないまま、行き詰まった感のある「快適モバイルAE環境」への道だが、移動先で外部ディスプレイ用のDVIコネクタを使ったケースも押さえておくとしよう。
今時のハイビジョン対応の液晶やプラズマテレビにはHDMI端子を備えるものも多い。この場合、DVI to HDMIケーブルを使用すれば、そのスペックのハイビジョンテレビがいきなり1920×1080サイズの外部ディスプレイとして役立つので要チェックです。以下はうちのPioneerのプラズマに接続した例。

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この通り、今までデュアルモニタ環境で接続していた小さな液晶ディスプレイサイズがすっぽり収まるほどの広大なスペース。これまでのNTSCモニタによく見られたにじみなども一切なく表示もシャープです。1920×1080サイズは、22-23インチディスプレイに相当する広さで、ディテールにこだわった作業で使用してもまったく問題ないでしょう。


結局、色んな側面から探ってみたものの、私のモバイルAE環境の現状は、DVI to HDMIケーブルとメディアコンバータが鞄の隅にひっそりたたずんでいるだけの移動先に100%依存した誠に地味な結末で今に至る。

また有益な情報を含んだ変化があればお伝えしたい。

(第一章 完)

日時: 2008年09月09日 01:22 | パーマリンク


5.X/G4/G5ユーザーはひとまずCS3にアップグレードしよう

只今、本コンテンツ内で、CS3【アップグレード版】バンドルキャンペーン(2008.11/30 終了)を行っているが、販促のためにとり上げてみた。(キッパリ)訳ではない。まだCS3を手にしていない第三者の立場でAEのCS3アップグレードについて考えてみた。

アップグレードは機能強化におけるその対価でまず判断するだろうが、単に機能アップだけなら話は簡単だ。
それよりアップグレードを検討しているユーザーは、CS3がCPUやOS、QTの対応バージョンを選ぶことを忘れてはならない。何より次期バージョンのCS4が控えている状況も重要な要素だ。そしてもうひとつ。CS4が登場したらCS3は買えなくなってしまうこと。これらを踏まえてユーザー別で斬ってみた。

このCS3【アップグレード版】プログラムは、次期CS4に無償トレードできるかは現時点で不明だ。ただ、対象バージョンは5.0 スタンダード版からアップグレードできることに注目して欲しい。Adobeサイトでは主要3バージョン昔までさかのぼって対象範囲を決めている。 私の普段使いはMacが中心なのでAE5.0時代を振り返ると、OS9の環境下しか動作していない頃だ。始めてエクスプレッションが使えるようになった印象深いメージャーアップグレードだったと記憶する。次の5.5でOSXに対応したメジャーアップグレードが6.0の間にあったためだろうか、Adobeソフトなら平等のように思える対象範囲だが、時間の経過を考えるとAEはより広いように思える。(いいことです)

5.Xを購入したがバージョンアップせず、会社でその上のバージョンを使用しているというユーザーも、もしかすると居るかもしれない。5.0/5.5ユーザーはCS3まで26,000円という価格でジャンプアップできる最後のチャンスだ。
というのもAdobeのUSサイトで表記されている次期CS4のアップグレード対象プログラムをみると、対象バージョンは言うまでもない6.0からになっている。当時は今のAEより高価だったろう5.0/5.5購入ユーザーがこの機会を逃してライセンスを失効してしまうのは本当にもったいない話だ。価格も昔から比べると格段に安くなっているので、Win Macを問わず一番、検討すべきユーザーです。

次に、AdobeのUSサイトであがっているCS4のシステム仕様を見ると、MacはIntel CPUのみとハードルが一段階上がっている。。。ということは、PowerPCチップ搭載のPowerMac G4・G5ではCS4を使用できないということになる。
私の認識でG5といえば筐体が現MacProに継承されているせいか、そんなに古いマシンという印象はないのだが。。。そのマシンでも使用できないのは、少し酷な気がする。G5ユーザーならそう感じるだろう。
そのマシンで使用できる最後のバージョンは、CS3ということになる。私は所有するG4マシンにCS3をのせていた時期もあったが、割とよく動いていた。
ビデオキャプチャカードなどの関係でG4・G5マシンを手放す予定のないユーザーは二番目に検討すべきユーザーです。

より柔軟に検討できるのは6.0以降のライセンスを持ったWindowsユーザーだろう。XPというロングランのOSはCS3でも次期CS4でも使用できる。CS3の対応プロセッサは下はCentrino、Pen4から最新CPUまでと幅も広く、私の所有するPen4マシンでのCS3環境は、問題なく快適だ。機能と懐具合で検討すればよいだろう。

ただ、私はこれまでのアップグレード経験からソフトを中心に据えてマシンやOSを変えた事はそうない。やはり自身のマシンスパンを見据えて対応ソフトを選ぶことが一般的ではないだろうか。そして、新たに買い替えたマシンでも乗せ変えができるソフトはやはり重宝する存在だ。Macユーザーの視点で考えるとG4、G5、Intelで利用できるCS3は丁度そんな存在だろうと考える。CS4に乗り換え予定であっても、使用サードパーティ製プラグインがすぐに対応しているか、社内でのファイル互換なども含めてひとつ前のバージョンがあるとやはり心強い。これはWinユーザーでも同じことでしょう。

CS3から改めて追加された・パペットツール・3Dテキスト機能・シェイプツールなどの主要な新機能でこんなことができるようになるぞ!
play button

Macの話ばかりで申し訳ないが、CS3からIntelプロセッサにネイティブ対応していることも一言つけくわえて、まだのユーザーはこの時期だからこそ、今一度検討してみは如何だろうか?
その際は、CS3【アップグレード版】バンドルキャンペーン(2008.11/30 終了)から。是非!!
(結局宣伝かよ)


日時: 2008年10月31日 09:58 | パーマリンク


吉報!CS3アップグレード版→CS4(無償アップグレード付)

CS4の情報が飛び交う中の吉報です。

本コンテンツのCS3【アップグレード版】バンドルキャンペーン(2008.11/30 終了)の、CS3【アップグレード版】はCS4への無償アップグレード対象製品です。(祝!!)
もし、CS3を飛ばしてCS4にアップグレードを予定していたユーザーも、今ならCS3とCS4のどちらも手にできるビッグチャンスになった。

但し、CS3アップグレード版の在庫がなくなり次第、このキャンペーンは終了することになるので、本キャンペーンの期日である11月30日より早まる可能性もあることに注意して欲しい。

前回も書いたが、バージョン5.Xのユーザーならトントン拍子でCS4への道が。。G4/G5ユーザーはCS4を使用できない。CS3に回避せよー。。。

Don't mis it !


日時: 2008年11月14日 18:57 | パーマリンク


AE CS4 9.0.1 アップデータ

只今、アドビサイトで「64bit 最適化でHDワークフローをスピードアップ」の情報がPDFで上がっている。

ふむふむ興味深く読みすすめると〜
・After Effectsは、必ず9.0.1アップデートを行い〜というくだりがあった。
定期的にアップデータを見に行くAdobe Updaterは、まめに適用していたので当然9.0.1になっていると思って確認するとアップされていなかった。。。

アドビ日本語サイトのアップデータを探してもそのアップデータは見当たらなかったが、USサイトには「Adobe After Effects CS4 9.0.1 update」があった。
リリースノートを読むと日本語でもそのアップデート内容が記載されていたので、ダウンロード後アップデートしてみると、、無事適用され9.0.1となりました。

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まだの方はUSサイトからチェック。Mac版はこちら Win版はこちら
かなりの項目に渡って修正されているようです。219.6Mbもあるので驚き。

しかし、待望の64bit版になる頃はすさまじい搭載メモリ時代を迎えそうですな。


日時: 2009年05月19日 11:12 | パーマリンク


モバイル AE Style:USB モニタ

私は外出先でも快適なAfter Effects環境が作れるようにと、かねてら持ち運べて実用性の高い2ndモニタを探していた。そしてこの程 USB2.0接続でデュアルモニタ化できる I•O DATA社製「LCD-USB7XB」7インチ(直販価格:¥14,800)なる製品を試す機会があったので、モバイル AE Style と題しましてテストしてみました。

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外観のプロダクトデザインはシンプルでスマート。白と黒の2色が用意されていて、ドライバさえインストールすれば、USBケーブル1本だけでデュアルモニタ環境にできる手軽さがすばらしくいい。モバイル環境でACアダプタが不要なことはかなり重要なポイントと言えるでしょう。

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ディスプレイ環境設定でレイアウト位置を調整。

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7インチ側のディスプレイ環境設定にある「回転」で縦置きにした場合の用途にも対応できるよう配慮されている。早速AEを立ち上げ、コンポジション画面を7インチモニタに移動してチェックしてみた。

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印象として800×480のワイド表示はやはり小さく感じるものの、ドットが小さいためか、きれいで発色は良い。照度は使用環境に合わせてモニタ裏面にある3段階のスイッチで「Low→Mid→Hi」の調節ができるようになっている。

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小さいながらも、デフォルトのレイアウトからコンポジション画面が外れると当然メインディスプレイでは快適なライムラインスペースを確保できるようになる。
さて、その肝心な使用感ですが。。

実際この環境下で進行中の作業をトライしてみた。

通常のアートワークはフレーム全体のバランスを見ながら設定することが多いので、全体表示にすると、D1なら77.2%、HDに至っては38.1%の縮小率でフレーム全体が7インチモニタで収まる。どちらも微妙な縮小率なので、鮮明に確認できる100%、50%表示とは異なり[フル画質]設定にしていても、特にベクターレイヤーやテキストレイヤーなどで微妙に歪んだ表示になってしまう。

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そのためディテールの確認が必要な作業では頻繁に
拡大表示:【Command】+【Option】+【^】
縮小表示:【Command】+【Option】+【-】
全体表示:【Option】+【/】
100%表示:【/】
+手のひらツール:【Space】のショートカットを多用した操作となる。
まぁ、これらの操作に馴れれば、基本的な2D描画のレスポンスやRAMプレビューでは違和感を感じることはなく、まずまずといった印象です。

ただ、残念なのはUSB経由なのでOpenGLなどアクセラレートできる描画に対応できないため、カメラ、照明を用いた3D表現、エフェクトの一部などではメインディスプレイ、また外部ディスプレイ表示より重い描画になるデメリットがあることは留意したい。

個人的な感想ですが、タイムラインの使い勝手を重視する私のようなユーザーにはかなり重宝すること間違いなしです。本音を言えばHD(1920 x 1080)の50%表示できる960 x 540以上の解像度が欲しいとか。。有機ELでより薄く、より軽くとか。。ありますが、費用対効果はクリアしている商品だと思います。
クライアントに画像やムービーを見せる際、7インチモニタだけを相手側に向けてプレゼンできたり用途も様々です。(本来はこうゆう用途なんでしょうね)

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私のMacBook ProにはDVI接続もついているので、自宅では3rdモニタとしてYouTube活躍の場となっています。

この手のモニタは調べたところ、他にSAMSUNG「SyncMaster U70」、センチュリー「plus one LCD-8000U」と同類の7 – 8インチモニタという競合商品もあるので予算に合わせてチェックしてみては如何でしょう。


日時: 2009年06月17日 22:21 | パーマリンク


モバイル AE Style:起動ディスク5400→7200 rpm

モバイル奮闘記の第二弾です。
ここではAfter Effects環境というよりも、ノートPCの起動ディスクを交換してパフォーマンスアップした小ネタを少々。

所有しているMacBook Proは一年前の型で標準のSerial ATA HDD 200G(5400 rpm)を搭載していた。この起動ディスクは、兼ねてからグレードアップしたいリストの筆頭だったので、仕事の折をみて→320G(7200 rpm)に取り替えました。ポイントは7200回転という点です。

まぁ、速くなるといっても大した差ではないだろうと気持ち半分でしたが、ほんのりでも体感できる程度に速くなった印象です。特にOSやアプリの起動でその差が感じられるので、AEのレンダリングにも少なからず影響はあるでしょう。

その差をチェックするために変更前のベンチマークをとっていたので、変更後と比べて見た。案外違うもんです。

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2009年モデルのMacBook Proでは、BTOでソリッドステートドライブなるうらやましい選択肢もあるが、旧モデルでは固定具などがマッチするか不明だったので従来型のHDDタイプを選択した。元の5400回転のHDDはケースだけ購入して外付けにします。

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ケースは「玄人志向 IB-285」、手帳ルックなデザインがシブい一品。USB2.0接続から電源供給できてHDDのパフォーマンスも内蔵時とあまり変わらないスコアでバッチリ。 以下、USB2.0接続の外付けとなった5400回転のHDDのベンチマーク。

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さて、簡単に起動ディスクを交換と言っても元のディスクにはメールのデータをはじめ、アクティベーションを必要とするAdobeのアプリ群など大切なこれまでのセットアップをそのまま移行せねばならないので、その交換プロセスは重要です。
慎重な私の場合は、以下の簡略化した手順で決行しました。

▼ STEP 01
購入した7200回転のHDDを、同じく購入した外付けケース(USB接続)に入れてマウントする。マウントにはディスクユーティリティを使用。(要フォーマット)
▼ STEP 02
お手軽バックアップアプリ「Carbon Copy Cloner」などを使用して、マウントした新規ディスクに元ディスクのすべてのデータをバックアップする。
▼ STEP 03
バックアップ後、システム環境設定→起動ディスクで新規ディクスからOS起動させる。起動後、メールデータやAEなど主力アプリが問題なく起動するかをチェック。問題なければHDD交換に踏み切ろう。

※ 2009年以前の旧モデルのMacBook ProのHDD交換はこちらのサイトを参照。

日時: 2009年06月23日 05:12 | パーマリンク


モバイル AE Style:HDTVモニタリング(Matrox MXO2 テスト)

HDサイズの映像制作が主流となりつつある昨今、After EffectsのHD環境について考えてみました。というのも、HDサイズは1980×1080ピクセルものカンバスサイズを必要とします。30インチという広大なディスプレイを使用したとしても、HDサイズを100%表示にすると以下のような比率になります。

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この白い部分がAEなどでいうタイムラインなどのワークスペースになる訳ですが、こうなると100%表示はどう考えても効率的とは言いいがたいでしょう。
なので、大抵の場合はHDサイズのコンポジション画面を50%の縮小表示にしてアートワークするのではと推測します。
しかし、制作物の最終仕上がりや細部の確認はどうしても全体を100%のフル画質で確認したいと思うのは私だけではないはず。

そこで、HDのモニタリングについて考えてみました。
一番スマートな方法はビデオプレビュー機能です。
作業ディスプレイで100%表示させなくても、AEのRAMプレビューやコンポジット画面をリアルタイムでHDTVにモニタリングできればいい訳です。

デスクトップマシンなら、各種PCIカード系のキャプチャボードを通してHDMI出力でHDプレビューができます。ラップトップでは、私の知るところで Matrox MXO2 (Macベースのみ)と MXO2 mini (Mac/Win)を利用すれば可能です。これらはPCI Expressカード経由でI/Oデバイスにつなぎ、ビデオキャプチャと出力を可能にするもの。

私事でいえば、HDものはテープメディアでのデジタイズ作業のない直データのやり取りが増えたことで、ラップトップで作業することも多く、兼ねてからこのシリーズのHDモニタリングに興味がありました。
これらをモバイル環境で使用するかは別問題ですが、可能性には期待したい。ということで、 色々お聞きしたところ、Matroxプロダクツ総代理店であるミューズテクスさんのご好意によりAE環境で" Matrox MXO2 "を試す機会を頂きました。(感謝!)

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設定は至って簡単です。ドライバをインストール後、MXO2のHDMI出力とHDTVを接続、PCI ExpressカードとMXO2をつなぎ、PCを再起動すればシステム環境設定の「Matrox MXO2」でハードを認識しているか確認できるようになる。

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そして肝心のAEです。起動後は環境設定→ビデオプレビューの出力デバイスでMatrox Video Outputを選択。プロジェクトに適した出力モードを選択してOKするとコンポジション画面をHDTVに投影できます。

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と、こんな具合で編集しながらHDのフレーム全体を確認できる使用感はかなりいい感じです。ただ、RAMプレビューを実行してみると。。
何と、フルフレ(30フレ)表示ができません。くぅー。
AEはQuickTimeプレイヤーのようにコマ落ち表示にはならないので、音だけが先に進んで、情報パネルには17フレ/秒の再生という赤字表示。音とシンクロした再生ができないという残念な結果です。

MXO2はハードウェア上でエンコード処理を補うような機能を搭載していないので、マシンスペック(CPU)がそのレスポンスを大きく左右するようです。私のMacBook Pro 2.4GHzのメインディスプレイ上で1980×1080のプロジェクトは30フレの滑らかなRAMプレビューが可能なものの、本器を使用したビデオプレビューでは力不足ということが分かりました。

では、HDTVへのモニタリングの代案でこうゆうのはどうでしょう。
HDTVをデュアルディスプレイ環境として使用し、RAMプレビューの際にフルスクリーンで表示させる手です。
デスクトップならビデオカードがデュアルディスプレイ可能なカードを搭載していれば、ラップトップなら外部モニタ(DVI)接続ができれば、DVI to HDMIケーブルでHDTVを2ndモニタ化できます。

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そして、HDTV側にコンポジションパネルを移動して、プレビューパネルのフルスクリーンをチェックします。

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RAMプレビューの際はコンポジション画面を必ず100%表示にしてからRAMプレビューを実行すれば、フルサイズ、フルフレのモニタリングがHDTVで実行できる。てな具合です。

ただ、フルHD画質を搭載するプラズマ・液晶タイプのHDTVの多くは32インチ以上の大画面サイズが主流なので、机付近では近すぎたり、離すとケーブルや配線への配慮など、大画面とPCとの微妙な設置レイアウトが一番の悩みどころですな。


日時: 2009年09月07日 02:39 | パーマリンク


AE CS5は速いのか?
27インチiMacは買いか?

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2010年うだるような暑い夏の間、超過酷な仕事をしいられまったくブログの更新が途絶えておりました。この程ようやく解放されたので、また徐々におっ始めたい考えです。

さて、さかのぼること4ヶ月余り今年の5月末にAfter Effects CS5がリリースされた訳ですが、CS5は64bit環境限定ものであるためアップグレードはハードを含めた検討事項になっていないでしょうか。(特にwin 32bit AEユーザーは)

私の場合、4月あたりにCS5を使用せねばならない仕事上の案件があって結局のところ27inch iMac Quad(2009 late当時発売モデル)を新調して対応しました。新調した理由はプロセッサ毎に割り当てるRAMが十分に積めるマシンでないと結局のところCS5を生かし切れないのではないか?と考えたためです。そしてこのiMacの空きスロットに4Gメモリ×2枚を追加して計12GのRAM構成でCS5を念頭に備えました。

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そして手にしたCS5。ユーザー心理としては、バージョンアップ=速くなる。という先入観もあってか、やはり期待はそのパフォーマンスになりましょう。
起動するとその立ち上がりが格段に速くなっていたのでますます期待値は上がったのですが、はたして… 以下は同マシンでCS4ファイルのCS4レンダリング所要時間とCS5で再レンダリングした比較です。

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結果は「あれ、さほど速くはないね。」という見解です。
ちなみにサードパーティ製はちゃんと64bit対応のプラグイン化させており、足かせになる要因は取り除いています。(というか、32bitのプラグインは認識せず)

その他、何パターンかテイストの違う傾向のプロジェクトもテストしましたが、似たりよったりでした。(若干CS5の方が速いでしょうか)当然、積んだRAMだけプレビュー尺は伸びており、新機能のロトブラシもいい感じです。プラス機能はあっても遅くなった訳ではないのでこれも良しとしましょう。
言い換えればネイティブ対応したCS5以前の64bit環境に最適化されていたCS4もなかなかの仕上がりだったと判断できます。

さて今回のアップグレードの一番の収穫は、iMacがかなりモンスター化しているのに気づいたことです。(そっちかい!) 
今となっては2010 Midモデルが早々にリリースされてしまったので、既にひとつ古いモデルになってしまってますが。。
私、Mac歴はIIci機から始まってノートやデスクトップを含めて相当買い換えて今日に至る訳ですが、いやはや〜皆さんご存知の通り、この27inchディスプレイを搭載したiMacのコストパフォーマンスはこれまでのどのMacと比べてもかなり突き抜けた印象です。

ギラついたディスプレイのテカリなどを指摘する人も中には居ますが、大抵は2560×1440の広大なディスプレイサイズ、Magic Mouseやキーボードのプロダクトデザインを手にした満足度の方が勝るのではないでしょうか。

話ついでにそっちへ舵をきります。
現在販売中の27inch iMac(2010 Midモデル)ですが、アップルストアのBTOタイプにシリアルATA+SSDの2ドライブを搭載できるようになっています。

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「詳細をみる→」で読みすすめるとOSはSSD側にインストールしてくれるみたいで、これはかなりのモンスターぶりを発揮しますぜ、旦那。と心の声。(ドライブだけで、かなりお高くなりますが…)

調べてみるとBTOでしか2ドライブにする方法はないようで、今使っているiMacをこいつに差し替えるか赤丸急浮上中です。今、iMacは買いか?


日時: 2010年10月02日 09:21 | パーマリンク