Adobe After Effects ユーザーのための支援ファイルセット

QE

QE+ Blog
Quick Effects plusの開発者がお届けするAfter Effectsに関するBlogです

2クリップのカスタムパーティクル化(Trapcode Particular 編)

IMAGE PHOTO

続・Trapcode Particular(以下Particular)カスタムパーティクルエフェクトの更なるブラッシュアップ機能を紹介したいと思います。

前回 Particular によるムービークリップを扱うのに便利なランダムループ再生について触れましたが、この再生方法はひとつのムービークリップ素材に最適な再生モードです。
では、2つ以上のクリップ素材をカスタムパーティクルとして適用したい場合はどうでしょう? 単純にパーティクルレイヤーを分け(複製し)てカスタムレイヤーと放出設定を変更するとパッと見は2クリップのカスタムパーティクル表現にみえるかもしれませんが、実際には2Dレイヤーへのエフェクト表現であるため、以下のように前後関係が固定されたパーティクル表現になってしまいます。

IMAGE PHOTO

上のレイヤー構成では常にバラのパーティクルが花のパーティクルの下に位置してしまい、よってこの方法は不自然でNGです。

でも、Particular は1回のエフェクト適用によって2クリップ以上を同時にカスタムパーティクル化できる独特の再生機能を持ち合わせているのでカメラ移動による同期などにもバッチリ対応できます。


使用クリップの数は簡単に応用が効くので、まずは2クリップのカスタムパーティクル設定手順を例にご紹介します。

▼ STEP 01
最初にカスタムパーティクル用のムービークリップ素材をひとつのコンポジションにまとめます。どちらもループ素材になっていると都合が良いでしょう。
配置の際の順番はどちらでも構いませんが、各クリップのデュレーション(時間)は均等に合わせておく必要があります。均等なデュレーションにするには時間伸縮で合わせるのが手っ取り早いです。ここでは各クリップが6秒です。
STEP01
▼ STEP 02
さてここが隠された重要なポイントです。
STEP 01でカスタムパーティクル用のコンポジションは2クリップ、6秒+6秒の計12秒がピッタリのデュレーションのはずですが、ここで1フレだけ空白フレームをつけた[0:00:12:01]として[OK]する。
クリップの合計時間にこの空白の1フレを設けるところが重要な訳です。
コンポ名は「particle comp」とします。
STEP02
▼ STEP 03
Particular 設定のための新規コンポジションを作成する。
ここでのコンポジションはパーティクル用の「particle comp」のレイヤー時間がトリミングされないよう[0:00:12:01]より長い時間設定にしておく必要があります。

では、Particular を適用するための新規平面レイヤーと「particle comp」を配置。必要に応じてカメラレイヤーなど追加しておきます。
「particle comp」は非表示、新規平面レイヤーに Particular を適用して次のように設定します。

ポイントは "Time Sampling" で [Split Clip - Loop] を選択した後、その下の "Random Seed" を " 0 " に、"Number of Clips" をクリップ数の " 2 " とします。
これでクリップ数に応じたパーティクル用ムービーを均等に刻んでループ再生してくれます。
STEP03

とまぁ、基本的な流れはざっとこんな具合です。
この方法を用いれば、花と花びらが舞い散るパーティクル効果や、落ち葉と紅葉(もみじ)、イチョウに銀杏?などなど。形状は違えどテイストが近いクリップ同士や回転パターンの違う複数クリップを同時に放出できるので表現の幅が広がります。

ただ、留意点もあるので頭に入れておきたいです。
上記のムービーを繰り返し見てもらうと気づくかもしれませんが、今回のように刻む数が少ないほど同じ再生パターンのパーティクルが目についてしまう点です。
なので、2種類だけのクリップであっても再生ポイントがパーティクル毎で変わって見えるようインポイントをあえて変更し、10セグメントほど設けてみるなどの工夫があった方が良いでしょう。(下図)

IMAGE PHOTO

このコンポジションを Particular でカスタムレイヤーに設定して "Number of Clips" を " 10 " としたパーティクル描画はこんな具合です。


前回よりは再生パターンにばらつきが出た感じになります。
ちょっとした手間でクオリティの高い表現になるのは嬉しいのですが、"Number of Clips"の数値が増える程、レンダリングの所要時間が重くなる傾向にあるので増やし過ぎもまた要注意です。

話ついでに各クリップのデュレーションを均等にする際、時間伸縮でクリップをスローモーションにした場合はピクセルモーションのスイッチとフレームブレンドを入れてコマの不足分を滑らかに補ったり、早回しの場合は追加した調整レイヤーに[CC Force Motion Blur]エフェクトを適用してモーションブラーをつけたり、クリップ素材の品質への配慮もお忘れなく。。

IMAGE PHOTO


日時: 2010年06月11日 00:39