Adobe After Effects ユーザーのための支援ファイルセット

QE

QE+ Blog
Quick Effects plusの開発者がお届けするAfter Effectsに関するBlogです

ライブPhotoshop 3Dアニメのシミュレーション 1(AE CS4編)

2009年の一発目は、昨年12月に発売されたAfter Effectsの最新バーションCS4の注目機能である[ライブPhotoshop 3D]オブジェクトのシミュレーション結果をリポートしたい。

IMAGE PHOTO

前々回作成したミサイル形状の[ライブPhotoshop 3D]オブジェクトのカンバスサイズを720 x 540でトリミングした後、AE CS4で読み込み、飛ばしてみよう

AE CS4では[ライブPhotoshop 3D]オブジェクトを含んだpsdファイルを、コンポジションとして読み込むことで[ライブPhotoshop 3D]オブジェクトとして機能するようになる。

IMAGE PHOTO

試せば分かるが、読み込んだコンポジションを開くと「カメラ」「コントローラ(ヌルオブジェクト)」「ライブPhotoshop 3D」レイヤーが含まれる。
「ライブPhotoshop 3D」は、2Dレイヤーのエフェクト処理として[ライブPhotoshop 3D]エフェクトが適用され、同コンポジションのカメラ、[ライブPhotoshop 3D]オブジェクト自体をアニメートさせる「コントローラ(ヌルオブジェクト)」と同期するエクスプレッションが記述されている。

どうせアニメートさせるのであれば、パーティクルの煙を放ちながらミサイルを飛ばしたい。 となれば、オブジェクトのアンカーポイントは下部の噴射口にあると扱いやすい。
しかし、試行錯誤してみても[ライブPhotoshop 3D]オブジェクトのアンカーポイントとなる「コントローラ」レイヤーはオブジェクトの中心に設定されたまま移動できない。

そこで、新規ヌルオブジェクトを追加し、アンカーポイントとして機能するよう以下の要領で親子設定してみた。

IMAGE PHOTO
オブジェクトの回転をすべてフラットな状態に設定した後、噴射口が画面中央になるようポジションを移動させ新規ヌルオブジェクトを追加して親子設定をした。これでヌルオブジェクトがアンカーポイントとして機能する。はずだ。

後は、親の新規ヌルオブジェクトのポジション移動でアニメーションさせる。

IMAGE PHOTO
[ライブPhotoshop 3D]エフェクトの表示は重いのでこのヌルオブジェクトだけのソロスイッチを入れてモーション設定した後に、進行方向にミサイルが向くよう[自動方向]の設定をしておく。
煙のパーティクル(CC Particle World)とヌルオブジェクトのシンクロはこちらで使用した記述を使って設定。
最後に[ライブPhotoshop 3D]エフェクトのアニメーションだけではモーションブラーがつかないので、調整レイヤーを追加して[CC Force Motion Blur]エフェクトを適用。

結果は、思いもしないものだった。
play button
ずれるのだ。えーっ。

詳しくは分からないが、カメラ中央位置からオブジェクトが移動するほどずれる度合いが大きくなっている。[ライブPhotoshop 3D]オブジェクトのトランスフォームを設定する「コントローラ」レイヤーと親のヌルオブジェクトは問題なくシンクロしていることから、現状は[ライブPhotoshop 3D]エフェクトの問題か?と考える。

ただ、ここで終了。。は、あまりにも中途半端なので、強引に手付けでキーフレーム打って調整した。位置調整のためにこんなにキーフレームを打つのも久しぶりだ。

で、調整後はこんな具合。
play button

さらに背景に雲の実写映像を入れたついでに、[ライブPhotoshop 3D]オブジェクトの影をPhotoshopで調整して完成させてみた。
play button

さて、位置ズレという問題は予想以上に致命的なトラブルだが、回避策があるのか、こちらの設定によるものか、引き続き検証して判明すればリポートしたい。

AEで[ライブPhotoshop 3D]を扱う決定的なメリットはまだ感じないが、3D描画とエフェクト、コンポジットを同時にシミュレーションしながら作画できるという点では、可能性を感じさせる。今後も有効なケースを探究してゆこう。


日時: 2009年01月12日 07:20