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RAMを増設してマルチ・コアのパフォーマンス向上!?(CS3編)

AEは常に速度のパフォーマンスが要求されるアプリだ。だからと言ってマシンを変える以外、劇的にパフォーマンスを向上させる手段はそう多くない。そこでパフォーマンスに直結する現実的な要素を考えてみた。

● CPUを高クロック/デュアル・クアッドなものに変更
● グラフィックボードを高速なものに変更
● OS起動ディスクを高速なものに変更


などが上げられるが、これらはすべてマシンを買い替えると一新できたりするので、既存のマシンにあえて単品増設を行うのは相当なヘビーユーザーくらいだろう。
この中のグラフィックボードは、v6からOpenGLに対応しているものの、サポートされたカードとサポート外のマシンを比較しても正直体感できるほど大きな差はなかった。以下は[環境設定]→[プレビュー]の[OpenGL情報]

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グラフィックボードを高価なものに変更すると、どの位のパフォーマンスが期待できるのかは未知数だ。AE以外に3Dアプリを併用するユーザーなら、双方で恩恵はありそうだが。。

そこで、CS3からサポートされたマルチプロセッサ対応に注目してみる。
マルチプロセッサ・デュアル/クアッドコア搭載のマシンではバックグラウンドで複数のフレームを同時にレンダリングするよう[環境設定]→[マルチプロセッサ]でオン/オフが設定できる。

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この機能でパフォーマンスがどの位変わるのか、同じ出力条件でチェックしてみたのだが、結果は。。。

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思った程数字が上がらなかった。
調べたところ[マルチプロセッサ]ダイアログ内の説明にもあるように[環境設定]→[メモリ&キャッシュ]で「最大RAMキャッシュサイズ」を減らしバックグラウンド用にメモリの確保が必要とのこと。マニュアルでも「少なくとも 1 処理あたり 1 GB を確保することをお勧めします。」と記載されているので、検証したMacBook Pro/Intel 2.4GHz Core 2 Duo/2Gメモリでは、出力したサイズがHDということもありバックグランド用に十分なメモリが確保できず、実質シングルと同じ状況になったのではと考える。
この程度のメモリ容量では、フォアグラウンドとバックグラウンドのメモリ配分をAEプロジェクトの作業内容に応じてバランス調整しなければならず面倒だ。

しかもAEの「最大RAMキャッシュサイズ」を減らすと実作業で使えるメモリが減りRAMプレビューの再生時間やレンダリングパフォーマンスにも影響する。
また、オンにするとRAMプレビュー時とレンダリングをスタートする際、初期化に時間がかかり、場合によってはレスポンスが悪くなってしまう側面がある。実際、軽いプロジェクトでテストするとオンの方が遅かったりもした。

ま、この辺はしっかり改善してもらうとしても、AEが64bitのアプリケーションになるまでは、そんなに多くのメモリは不要だと思っていたのだが、マルチプロセッサ・デュアル/クアッドコアを生かし実作業のパフォーマンスを落とさないようにするには、予想以上に多くのメモリを搭載する必要がありそうだ。

ただ、メモリは肥大しがちなOSや別のアプリでも安定して使用できるので大容量であることに越したことはない。他の方法でAEのパフォーマンスを向上させる方法よりもまずはメモリからという結論に達した。
近いうちにRAM倍増を計画しているので、改めてチェックしてみたい。


日時: 2008年11月07日 09:52