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パーティクルの前後関係を定義する(CC Particle World編−3)

前回は[CC Particle World]エフェクトでカスタムパーティクルを作成した。今回は奥行きをより有効にみせる機能をご紹介したい。この機能を知ったとき、私はかなりの衝撃を受けた。なぜならこの機能を知っていれば。。と後悔する案件があり、力業でかなり大変なマスク作業を強いられた経緯があった。
前フリはこの程度にしてどういう機能かサンプルをつくってみた。
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見て頂けると分かるが、ゆらゆらしたテープの周りをとりまくようにパーティクルが途切れずに放出されている。これはテープのレイヤーを境にしてパーティクルを前後で切り離したりそんな細工は一切していない。マスクを切るにもこんなにゆらゆらしていたら大変な作業だろう。
これは純粋にテープ位置より前にあるパーティクルは表示され、後ろにあるパーティクルはレイヤー画像で隠れるよう処理できる機能だ。だからといってゆらめくテープは3Dレイヤーではなく2Dレイヤーである。
タイムラインを見てもらうと分かるがこんな設定である。

IMAGE PHOTO
そうテープのレイヤーに直接[CC Particle World]エフェクトを適用しただけの本当にシンプルなつくりで、仕組みはいたって簡単。
テープのレイヤー画像は同エフェクト内の"Producer"→"Position Z"の奥行きが"0"に配置されていると考えるだけである。放たれたパーティクルの位置が"Position Z=0"より後ろ(プラス値)は画像に隠れて、前(マイナス値)なら表示される。この"Position Z=0"を境にしてパーティクルが移動するモーションを設定して、エフェクト名の隣にある"オプション"からダイアログを呼び出し、"Rendering"を押して"Rendering Settings"の"Composite with original (2D)"のチェックボックをオンにすれば利用できるようになる。

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たったこれだけで表現できるので驚きだ。このチェックボックスの存在は気づいていたが、元素材を表示する程度の単純なものかと思っているユーザーも多いのではないだろうか。私もそのひとりだった。まさかこんな機能を持ち合わせているとはつゆ知らず。。この機能はバージョン6.5から付属する[CC Particle World]エフェクトでも使用できる。

では、具体的なケースで試してみよう。
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この3Dフッテージ素材に先の[CC Particle World]エフェクトの機能を利用して、ちょっと大げさに導火線に点火した火花を表現してみた。
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ムービーは途中でループ設定になっているので見ながら確認してほしい。 導火線からでる火花が奥側半分に回転するところでパーティクルはダイナマイトより後ろに位置するように設定しているので、奥半分の回転は火花がダイナマイトや導火線に隠れて表示される。回転によって火花の前後関係が切り替わり3Dの動きに連動した奥行き感を演出できる。
生成ポジションのモーションをひとつ設定してしまえば、エクスプレッションを使って同じ情報を導火線から放たれる炎、火花、煙と3つの[CC Particle World]エフェクトでシンクロさせて処理できる。設定は以下の通り。

IMAGE PHOTO

3D上でオブジェクトとパーティクルが絡む場合は、3Dソフトが搭載するパーティクルシステムを使用することになるが、シミュレーションやレンダリングの時間を考慮すると、やはりパーティクルなどのエフェクト系は、なるべくAEでうまく処理したいというのが本音のところ。
このような2D画像との前後関係だけでもクリアできる[CC Particle World]エフェクトは、私にとってはかなり心強い機能のひとつとなっている。

さて、今回のテーマを含め[CC Particle World]エフェクトの生成ポジションが移動したアニメーション例をいくつか取り上げて来たが、馴れないユーザーにはこのエフェクトのポジション移動はさぞ面倒くさいのではないかと思われる。
次回はこの面倒な[CC Particle World]エフェクトのモーションコントロールをスマートにクリアしてみたい。

次回もあるのか!?[CC Particle World]エフェクト〜。


日時: 2008年10月08日 14:04